line
都市伝説に秘められた謎

line

富士の樹海の方位磁石

富士山はとても美しく、日本を象徴する山と言われています。

その裾野に広がる富士の樹海。山梨県南部の富士河口湖町、鳴沢村、上九一色村にまたがる原生林が、有名な青木が原樹海です。遊歩道もあるので観光客も多い反面、遊歩道を離れると違った一面を見せます。

足元は用岩石のため、木の根がしっかり張ることができないので絡み合って足場も悪く、人生を悲観した人達が最期の場所を求めてさまよいます。

樹海では方位磁石がきかない?

方位磁石

長いこと、富士の樹海では、磁気をおびた溶岩の影響で、方位磁石がグルグル回ってきかなくなると言われてきました。生い茂る木々、平坦ではない地面のせいで方向感覚がなくなり、方位磁石もきかなくなるため、樹海には一度入ると出られないという都市伝説です。

実際、足元は溶岩石で、磁性鉱物を多く含んでいます。方位磁石を近づけると、方向が定まらずに揺れてしまいます。ここまでは事実ですが、普通に使うには何の問題もありません。地面に這いつくばって方向を確認するならまだしも、2本の足で立ち、方向を確認するには磁気の影響は受けないと言ってもいいでしょう。

では何故このような都市伝説がうまれたのでしょうか。

どうしてこんな都市伝説が?

富士山

どうして樹海では磁石がきかなくなって、入ると2度と出てこられないと言われるのでしょうか。

実際に出てこられないことはありませんし、観光地化していて遊歩道までついています。このような都市伝説がうまれたのは、やはり樹海は原生林で、まだ人が踏み入れていない場所もあり、謎な部分が多く、神秘的な捉え方がされるからかもしれません。

実際GPS機能が密生した樹木で遮られて使えない場所はありますが、樹海の中全体ではありません。携帯電話が繋がらない場所もありますが、これも同じ理由です。樹海全体が磁気に覆われているため、飛行機の計器類に異常をきたすので、樹海上空は飛行禁止になっているとも言われますが、これは自衛隊と米軍基地が近いために、横田基地のエリアとして指定されているためであり、決して磁気のせいではありません。

樹海はまだ誰も入ったことのない場所もありますし、自衛隊の訓練でもない限り、樹海の奥に行く必要もありません。こうした未知の部分が多いために、もっともらしい都市伝説が生まれたのではないでしょうか。

本当に迷っちゃう?

方位磁石の都市伝説と一緒に、樹海に入ると迷って出てこられなくなるというものもあります。小さい頃、この都市伝説をテレビか何かで見たときに、自分は大人になっても絶対に樹海に近づくものかと思ったものです。

方位磁石も使える、GPSも使える、携帯電話もほとんどの場所で使える、そうなると、どうして迷うということになってしまうのでしょうか。樹海には遊歩道が通っていますので、そこから離れなければ、樹海に足を踏み入れて行方不明と言うことにはならないでしょう。自衛隊の訓練の場所にも使われているくらいですから、戻って来れないわけではありません。

確かに遊歩道を少し離れると、見渡す限り360度の樹木しかなく、同じ景色ばかりで方向感覚はなくなってしまいます。ですが、遊歩道を必要以上に離れる必要は、普通だったらありえません。

他の目的があるなら別ですが、目的がある人は、二度と樹海から出ない覚悟で着ている人でしょう。(見かけたら声をかけてあげてくださいね)

樹海のイメージ

樹海

方向が分からなくなる程うっそうと生い茂った樹木、自ら命を絶とうとする者が一人でさまよう樹海。なんだか樹海には暗いイメージがつきまといますが、隣接する富士五湖は観光地化していますし、ドロドロしたイメージもありません。

確かに樹海の中に足を踏み入れると、一人で樹海に来た人へあてた看板やポストなどが目につきますが、純粋に観光で訪れている人も多くいます。

夜と昼間では全く違う顔を持つ樹海ですが、私たちがいつまでも暗いイメージを持っている限り、樹海で自らの命を絶とうとする人もなくならないのではないでしょうか。


ページ上部へ