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都市伝説に秘められた謎

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事実から出た伝説

都市伝説として語られているものの中に、伝説ではなく、事実であるものもあります。

『本当なの?』と思いものから『都市伝説じゃなく当たり前』と思うものまで様々ですが、その中からいくつか、事実から飛び出した都市伝説を紹介しましょう。

酒に目薬

カクテル

女性を口説くのにうまくいかず、お酒の中に目薬を入れて睡眠薬代わりにし、意識朦朧としたところで……なんて都市伝説があります。実際に、しつこく言い寄る男性がトイレに行っている隙に、お酒の中に持っていた目薬を数滴入れたら、男性は眠らなかったけれども気分が悪くなったという話を聞いたことがあります。

『お酒に目薬を入れると睡眠薬代わりになる』という話を聞いたことがありませんか? 1960〜70年代に、実際にあったことで、目薬の成分でチョウセンアサガオに含まれるアルカロイド類の、スコポラミン・アトロピン・ヒヨスチアミンという成分が、お酒と反応して睡眠薬のような症状を見せます。

悪用しようと考えたあなた。残念ですが、現在日本で販売されている目薬に、このような作用をもたらす成分は配合されていません。ですから現在では都市伝説になってしまっています。

1989年には、ウォッカに目薬を入れて意識を朦朧とさせ、金品を奪うという犯罪がモスクワで起こっています。現在でもこの成分が目薬に使われていたら、犯罪が増えていたかもしれません。

味の素の原料

現在は天然のサトウキビ由来のものから作られている味の素ですが、かつて原料に石油を使っているという噂がありました。

味の素のうまみ成分はグルタミン酸で、石油由来成分のアクリロニトリルからグルタミン酸を生成することもでき、実際にこの方法で製造されていた時期もありました。ですから、この都市伝説は、あながち嘘とはいいきれないのです。

これは本当に都市伝説?

味の素に関しては、数々の都市伝説があります。これから紹介するものは、あくまでも伝説の域を出ないものです。

1917年頃、『味の素の原料は蛇だ』と言われていた時期がありました。事の発端は、大道商売の薬売りが、面白おかしく売り口上として語ったことにあるのですが、『滑稽新聞』という、今で言えば週刊誌のような新聞に取り上げられ、味の素の売り上げは激減しました。味の素の製造元であった鈴木商店は、噂は嘘だと新聞広告を出したのですが、逆に、これまで噂を知らなかった人々にまで噂を知らせることになり、更に売り上げ減が続くことになってしまうのです。

『味の素は髪の毛から作られている』という噂もありました。これも事実ではなく、食糧難の時代に、人毛から醤油を作った事例とごちゃ混ぜになってしまった噂と言えるでしょう。

また、『売り上げ促進のために、瓶の穴を大きくした』という噂も、公式に否定されていますが、かつてTV番組で(何の番組かは忘れてしまいましたが)、売り上げアップの会議のときに、女性社員が、瓶の穴を大きくすると消費する量も増えるので、新しいものを買うまでの期間が短くなるという意見を出し、これが大当たりになって、女性社員は臨時ボーナスをもらったと、真面目な番組で見た記憶があるのですが……。

人柱

男性

人柱は、大規模な建設物を様々なものから守るために、神に祈るために、生きたまま建築物やそのそばに埋められる、よく言えば人身御供、悪く言えば生贄です。

事実確認されていないものが多いのですが、トンネルを掘るときに、人柱が埋められたという伝説があります。事実として、凧部屋労働者が人柱として、北海道の常紋トンネルに埋められたというケースがあります。トンネルではありませんが、旧根北線の越川橋梁の橋脚部分に、人柱を埋めたと思われる空洞があることが分かっています。北海道にこうした人柱伝説が多いのは、明治以降、北海道の本格的な開拓に伴い、あちこちで大掛かりな工事が行われ、一説には材料の節約のために人柱がたてられたとも言われています。

人柱になった者たちの亡霊が出るとして、心霊スポットになっている場所も少なくありません。


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