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都市伝説に秘められた謎

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人面犬

人間の顔を持つ犬は、江戸時代から言い伝えられています。

1980年代も、人面犬を皮切りに、人面魚、人面蜘蛛などがワイドショーなどのメディアで取り上げられ、都市伝説というよりも空前のブームとなりました。

人面犬都市伝説

人面犬

人面犬の都市伝説、目撃談は2つに大別されます。

基本的に、人間に悪さをしたり、害を与えるような存在ではありませんが、時速100kmで走り、追い抜かれた車は事故を起こすと言われたり、噛まれるとその人も人面犬になると言われています。その顔はうだつの上がらない中年男性の顔をしています。

その正体は、妖怪説、バイオテクノロジーの実験による産物、遺伝子操作による生物兵器などと言う説があります。

東京方面に向って東名高速道路で車を走らせていた人が、何か車ではないものに追い越されたことに気づきました。

なんだろうと思って見ると、それは柴犬のような犬でした。 まさか犬が高速道路を走っている車を追い越せるはずがないと思い、背筋に冷たいものを感じました。 しかし、その後、度肝を抜くくらいに驚くことになるのです。

車を追い越し、振り向いたその犬のようなものの顔が、人間の顔そのものだったからです。 運転手はその顔を見てパニックに陥り、ハンドル操作を誤ってしまい、事故を起こしてしまいます。

同様の事故が多発したために県警が調査したところ、人面犬の存在が確認されたと言う…。

とあるレストラン。

ゴミ箱を裏口に置いてあるのですが、野良犬が残飯を漁りにきては食い散らかしていきます。 そのため、店員が時々ゴミ箱をチェックしに行き、野良犬がいると追い払っていました。

ある日いつものようにゴミ箱をチェックしに行くと、案の定、野良犬が来てゴミ箱を漁っています。 店員が追い払おうとするとその犬は振り返り、人間の顔をした口からは『ほっといてくれよ』と言う言葉が発せられ、店員は腰を抜かしてしまったのです。

人の言葉を発する人面犬は、『ほっといてくれ』という他にも、『うるせぇ』『なんだ。人間か』などの捨てゼリフを言ったとも伝えられています。

人面犬は北に流れて行き、やがては目撃情報もなくなって、消息不明になったと言われています。

創作された都市伝説

人面犬

都市伝説というのは、少なくともその伝説の元になるものやエピソードがあるものです。それらに様々な脚色が加えられ、都市伝説として出来上がって、少しずつ変化しながらも語り継がれていく傾向があります。しかし人面犬の場合、完全なる作り話、要するに元々は『ネタ』であったということです。

ジャーナリストの石丸元章氏がギャル雑誌の走りとも言える、popteenの編集部と一緒になり、マジックで眉毛を描かれた眉毛犬を創作して作り出した話を、誌上で紹介したものが全国に広まったと言うことです。にもかかわらず、相次ぐ目撃談は、『作者』である石丸氏らには予想外だったと言うことです。

この目撃談にしても、都市伝説にありがちな本人の目撃談ではなく、友人の友人が見た。友人の兄が見た。などと言う、直接の目撃談ではないのも特徴です。

都市伝説以前の人面犬

人面犬が都市伝説として語られる前から、人間の顔を持つ犬としての伝承が存在します。

江戸時代、江戸のとある町の雌犬が子犬を産み、その中の1匹が人間に似た顔をしていました。それを聞きつけた興行師が見世物として売り出したところ、大変な人気で押すな押すなの大盛況だったと、江戸時代の文人、石塚豊芥子の書いた『街談文々集要』に記されています。

同じ江戸時代の文人で、加藤曳尾庵の書いた『我衣』には、日本橋の近くで生まれた子犬がやはり人面犬で、江戸中の評判になって見物客が詰め掛け、その顔はまるで猿のようだったと記されています。また、瓦版には、その前足は人間の足だったとも書かれています。


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