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都市伝説に秘められた謎

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口裂け女

都市伝説の定番中の定番といえば、この口裂け女でしょう。口裂け女の都市伝説が生まれてから30年以上がたちますが、都市伝説の殿堂とも言える域に達しています。

社会現象まで引き起こし、2004年頃にはインターネットを介して、韓国でも騒がれた都市伝説です。

口裂け女誕生秘話

口裂け女

A子は自分の顔が大嫌いでした。少しでもきれいになりたくて、美容整形をすることにしました。美容整形をするときれいになれる……そう思い、一大決心で整形を決めたのです。

いよいよ手術が始まりましたが、A子は気になることがありました。なんだか臭いのです。それでも我慢をしていましたが、いよいよ臭いが我慢できなくなりました。何の臭いなのか……それは執刀医が髪の毛につけているポマードでした。あまりの臭いに顔をそむけようとしたA子。

そのときです。

医者が手にしていたメスが、A子の口をザックリと切ってしまいました。こうして口裂け女が誕生したのです。

誕生秘話の考察

以上のように、口裂け女が誕生したと言われています。

一説には、口を切られたことでショックを受け、自ら命を絶ち、口裂け女として蘇ったともされています。また、口が裂けてしまったショックで頭がおかしくなり、精神病院に入院していたのが逃げ出したとも。

当時小学生だった私は(年齢がばれてしまいますね)、この話しを信じていました。でも、考えてみるとすぐに分かるんですよね。整形手術を行うのに、麻酔を使っているのにどうして意識があるのかと。もしかしたら部分麻酔で顔ではないところを整形していたのかもしれません。だとすると、顔を動かした瞬間、口がメスで裂けてしまうというのには無理があります。また、口裂け女は、江戸時代にはすでに妖怪として知られており、元をたどれば昭和に入ってからのものではないようです。

噂の発信源として有力なのが、岐阜県の主婦が、学習塾に通わせられない子供に向って、『夜遅くで歩いていると、口が裂けた女に追いかけられるんだよ』と、誤魔化したのが、全国的に広まっていったという説です。

社会現象に

口裂け女の都市伝説にはいくつかバリエーションがありますが、多くは、白いコートに顔を覆う大きなマスクをしていて、『私きれい?』と聞いてきて、『きれい』と答えるとマスクをはずし、耳まで裂けた口でニヤリと笑って『これでも?』と聞いてきます。

驚いて逃げ出すと、コートの中に隠し持っていた釜を振りかざして追いかけてくるというものです。

助かるには『ポマード』と3回唱える、べっこう飴を5個差し出すなどがあります。

恐怖のどん底へ

口裂け女の噂は、小中学生たちを恐怖のどん底に引きずり込みました。

髪の毛が長く、コートを着ている人は皆口裂け女に見えてしまい、『○ちゃんの知り合いが△△で昨日見たんだって』『昨日口裂け女が■■のあたりを歩いてたらしいよ』などと、実際見てはいない情報にかき回され、子供達は一人で出歩くことができなくなってしまいました。

全国で口裂け女に絡むパトカーの出動騒ぎがあったり、学校の連絡簿としても回されたり、集団下校も行われ、遂には新聞などのメディアがこの現象を取り上げるまでになってしまいました。

一種の集団ヒステリー状態になっていたのです。a

30年前を振り返って

口裂け女

現在でも子供達の間では、口裂け女のことは語られているようですが、都市伝説の一つでしかないでしょう。

30年前、口裂け女は都市伝説などではなく、実際に存在するものとして当時の子供達を恐怖に陥れていました。学校の休み時間になると、口裂け女の話でもちきりになっていました。

『昨日○ちゃんのお母さんがK町で口裂け女を見たらしいよ』『先週は隣の市にいたんだけど、週末からこっちにきているらしいよ』などと噂しあい、友人と何人もで固まって下校したものです。もちろん家に帰ってからは一歩も外に出ることができません。今考えると、実際見たわけでもない噂話に、よくあそこまで恐怖したものだと思いますが、当時の子供としては、あんな恐ろしいことはありませんでした。前からロングヘアーの女性が歩いてくるだけで、友達と悲鳴を上げて走って逃げたものです。

口裂け女の都市伝説で、あれほどパニックを起こし、社会現象にもなることは恐らく今後ないと思われますが、それでも根強く都市伝説として息づいていることに驚かされます。


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